Google Flow Musicの使い方:日本語のプロンプトから歌入りの曲を作る

「Google Flow Musicの使い方」のタイトル文字の横で、花ロボが額に入ったジャケット画像を指し示し、ヘッドホンをした花イヌが音楽を聴いている夜の机のイラスト
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この記事は、人間がFlow Musicを試した記録をもとにAIが執筆し、人間が確認しています。

Googleの「Flow Music」は、チャットで頼むだけで歌入りの曲を作れるAI音楽スタジオです。この記事では、Flow Musicで曲を作る手順と、思いどおりの曲に近づけるためのプロンプト(指示文)の書き方を紹介します。

実際に、日本語のプロンプト1文から曲を作ってみました。歌詞・曲の構成・タイトル・ジャケット画像まで自動で付いた、2分38秒の曲ができました。記事の後半で試聴できます。

確認日:2026年10月11日(日本時間)

Flow Musicでできること

公式サイトに載っている主な機能は次のとおりです。

機能内容
曲を作る「Producer」とチャットしながら、ボーカル入りのフルレングスの曲を作る
ミュージックビデオGoogleの動画生成モデルVeoで、曲に合わせた映像を作る
Spacesオーディオプラグイン、音楽ゲーム、独自のDAWなどを作る
共有プレイリスト作成、曲の公開、アーティストのフォロー
その他オーディオエフェクト、ステム(パート別)分離、リミックス

曲の生成には、Googleの音楽生成モデルLyria 3.5が使われています。Lyria 3.5は2026年7月29日に発表されたモデルで、メロディの自然さ、歌詞の質と指示への従いやすさ、歌声の表現と発音、テンポと長さの指定のしやすさが改善されたとされています。

Flow Musicの元になったのは、ProducerAI(その前の名前はRiffusion)というAI音楽サービスです。Googleが2026年2月に買収しました。チャット相手の名前が「Producer」なのは、その名残です。

始め方

公式サイト(https://www.flowmusic.app/)を開いて始めます。無料で始められ、クレジットカードの登録は不要です。曲の生成にはクレジットを使います。

「flow-music.app」(ハイフンあり)という、名前の似た別のサービスがあります。こちらはGoogleとは関係のない独立したサービスだと、サイト自身に書かれています。検索して開くときは、URLにハイフンがないことを確認してください。

曲の作り方

スタジオを開くと「Welcome to the studio」「Your Producer is here」と表示され、チャット欄が出てきます。ここに、作りたい曲を文章で書いて送るだけです。

送ると、Producerが次のことをまとめて行い、曲ができあがります。

  1. 依頼を、音楽生成モデル向けの詳しい英語の指示に書き直す(楽器の編成などを補う)
  2. 歌詞を指定していなければ、テーマから歌詞と曲の構成を作る
  3. 曲を生成し、タイトルを付ける

書き直された英語の指示と歌詞は、画面にそのまま表示されます。Producerが何を補ったのかがわかるので、次に自分でプロンプトを書くときの参考になります。

プロンプトの書き方

「楽しい曲を作って」のような短い指示でも曲はできますが、ありきたりな曲になりやすくなります。Googleが公開しているLyriaのプロンプトガイドでは、ジャンル、雰囲気、楽器、テンポ、ボーカル、歌詞を書くことが勧められています。これに「何に使う曲か」を加えて、次の要素を並べるのがおすすめです。

要素書く内容の例
何に使う曲か会社員の応援ソング、セミナーのオープニング、会社のジングル
ジャンル・雰囲気明るいシティポップ、しっとりしたピアノバラード、未来的なエレクトロニカ
楽器シンセとピアノ、ストリングス、スラップベース
ボーカル男性ボーカル、女性ボーカル、声の質感、歌う言語
テンポ・構成BPM110、サビで一気に盛り上がる、30秒、最初は静かに始まる

歌詞の扱いは3通り

日本語で歌わせるには

GoogleのガイドではLyriaの歌声の対応言語に日本語が含まれていて、プロンプトで歌う言語を指定できます。今回、プロンプトを日本語で書いたところ、特に言語を指定しなくても日本語の歌詞の曲になりました。確実にしたい場合は、「日本語で歌う」とはっきり書いておくとよいでしょう。

すぐ使えるプロンプトの例

用途別に4つの例を用意しました。そのまま貼り付けて使えます。

① 気軽に1曲(歌詞もおまかせ)

月曜の朝、満員電車で揺られる会社員の応援ソング。明るいシティポップ、男性ボーカル、BPM110、サビで一気に盛り上がる

② セミナーや動画のBGM(歌なし)

AIセミナーのオープニング用BGM。インストゥルメンタル。未来的でクリーンなエレクトロニカ、シンセとピアノ、BPM100。30秒で、最初は静かに始まり後半に向けて盛り上がる

③ 会社のジングル(歌詞を指定)

明るいポップス、女性ボーカル、爽やかで覚えやすいメロディ、15秒
Lyrics:
AIで、もっと身軽に
ば、ば、ば、バンコム

④ 曲の構成まで指定する

しっとりしたピアノバラード、女性ボーカル、BPM72。
0:00〜0:20 ピアノだけのイントロ
0:20〜1:00 Aメロ、静かに
1:00〜1:40 サビ、ストリングスが加わって壮大に
1:40〜2:00 ピアノだけで静かに終わる
テーマ:20年続けてきた仕事と、これからの新しい挑戦

今回実際に生成したのは①だけです。②〜④は、ガイドの書き方に沿って作った例です。

実際に作った例:「月曜のヒーロー」

上の①のプロンプトを、そのまま送ってみました。

Producerが書き直した指示

Bright Japanese City Pop, energetic contemporary pop, upbeat tempo at 110 BPM, slap funk bassline, rhythmic muted electric guitar, crisp acoustic piano, punchy brass section, soaring bright tenor male vocal, uplifting choruses, explosive dynamic swell, warm analog synth accents, infectious rhythm

プロンプトには「シティポップ」としか書いていませんが、スラップベース、カッティングのエレキギター、ブラス、アナログシンセといった、シティポップらしい楽器が補われています。BPM110と男性ボーカルの指定は、そのまま引き継がれました。

自動で作られた歌詞と構成

構成は「Intro → Verse 1 → Chorus → Verse 2 → Chorus → Bridge → Chorus → Outro」でした。冒頭はこうなっています。

[Intro]
さあ はじまるぞ

[Verse 1]
閉まるドア 8時3分
肩を寄せ合う満員電車
アイロンの効いたシャツの袖
みんな同じ朝を抱えてる

[Chorus]
揺れるつり革 握りしめて
僕らは今週も走り出す
名もなき胸の溜め息を
追い風にして進め
(いこうぜ)
ここから始まる一週間
(負けるな)
心の中で叫ぶエール

「8時3分」「つり革」「アイロンの効いたシャツ」など、プロンプトにない具体的な情景が入っています。後半には「ピカピカに磨いた革靴」「川を越えていく高架線」といった言葉も出てきて、最後は「(いってらっしゃい)」で締めくくられます。タイトルの「月曜のヒーロー」もProducerが付けました。

できあがった曲

Flow Musicで作った「月曜のヒーロー」(2分38秒)

ダウンロードしたファイルはM4A形式(AAC、48 kHz、ステレオ)で、歌詞とジャケット画像が埋め込まれていました(この記事ではMP3に変換して掲載しています)。ジャケットは、高架を走る電車と、ホームに置かれた革靴の絵です。歌詞の「革靴」「高架線」を拾っています。

雰囲気はかっこいいのですが、よく見るとおかしなところがあります。「北千住駅」「1番線」「上り」という表示が、高架橋の側面という、プラットフォームとは思えない場所に出ています。電車に至っては、線路とは違う向きのまま線路の上に乗っかっています。パッと見の雰囲気はよくても、細かいところはやはりおかしいので、ジャケットをそのまま使うなら確認が必要です。

高架を走るオレンジ色の電車と、手前のホームに置かれた茶色の革靴を描いたイラスト
曲のファイルに入っていたジャケット画像

できた曲を直す

Flow Musicでは、できた曲に続けてチャットで指示を出し、直していけます。最初から完璧なプロンプトを目指すより、まずたたき台を作ってから直すほうが楽です。たとえば次のような指示が考えられます。

サビをもっと高音で、エモく歌い上げて
イントロを短くして、すぐ歌に入って
Verse 1の「8時3分」を「7時58分」に変えて
この曲をアコースティックなバラード風にカバーして

このほか、公式サイトにはリミックス、ステム分離、オーディオエフェクトの機能が載っています。今回は直しの指示やこれらの機能は試していないので、どこまで思いどおりに直せるかは確認できていません。

業務で使う前に確認したいこと

この記事の範囲

実際に生成したのは、①のプロンプトで1回だけです。同じプロンプトでも、生成し直せば別の曲になります。生成にかかった時間と使ったクレジットは記録していません。

参照資料

Google Flow Music 公式サイト / Lyria 3.5の発表(Google、2026年7月29日) / Lyria music generation prompt guide(Google Cloud) / 6 tips for prompting Lyria 3 in the Gemini app(Google) / GoogleによるProducerAIの買収(Music Business Worldwide)。情報は2026年10月11日に確認。